とても虚しい時間を過ごした日。

ある日、昔付き合っていた人から連絡が来ました。

「久しぶり!元気?」と。

その人とはあまり良い思い出がないのですが、疲れていた私はついうっかり返信をしていまいました。

やりとりをしているうちに、向こうから「お茶でもしない?」と誘われました。

私は家庭の事でもやもやしていたので、気晴らしのつもりでOKの返事をしました。

約束の日。「ただ会うだけ」と考えながらも、いつもより念入りに化粧をしました。

いつもはつけないアクセサリーも身につけました。

私は昔から見栄っ張りなのです。

その人とはいい別れ方をしなかったので、「今の私は幸せなのよ」と見せつけたかったんだと思います。

約束の場所に向かうにつれて、緊張が高まります。

彼の姿が見えた瞬間、高まっていた緊張が一気になくなりました。

彼は昔と全く変わっていませんでした。

振りむいた顔も、「久しぶり」の声も、少しはにかんだ笑顔も。

並んで歩いている時も、ちっとも緊張しませんでした。

もうこの時点で帰ればよかったのです。

「あれからどうしてるのかなと思って。気になって連絡しちゃった」と彼は言いました。

彼と話をしてるうちに、思い出したことがあります。

彼の口癖は「でも」でした。

私が話すたびに、彼の返す言葉はいつも「でも」から始まるのです。

私はそれが嫌で嫌で仕方がありませんでした。

彼の口癖は今も変わっていませんでした。

話しているうちに、昔のようにイライラしてきたので、適当に話を切り上げて帰りました。

念入りにした化粧も、アクセサリーもなんだか虚しかったです。

彼は「また会おうよ」と言っていましたが、もう会うことはないでしょう。

気晴らしに出かけたのに、もっとモヤモヤして帰ってきました。

行かなきゃよかった。。。